京都アニメーション放火事件、8月2日、35名の犠牲者のうち10名の方のお名前が発表されました。
宇田淳一さん(34)、大村勇貴さん(23)、笠間結花さん(22)、木上益治さん(61)、栗木亜美さん(30)、武本康弘さん(47)、
津田幸恵さん(41)、西屋太志さん(37)、横田圭佑さん(34)、渡邊美希子さん(35) の10名。
後の25名の方もご遺族のご了承があれば公表されるそうです。
こうやってみると、大村さんや笠間さんはまだ20代前半。まだアニメーターになって日も浅かっただろうし、将来の夢も一杯あったでしょうね。
その他の方もそれは同じなんだけど。
一番ショックなのが、武本康弘さん。「らき☆すた」の監督をされたり、「けいおん!!」の絵コンテを担当されたりしておられました。
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お元気だったらまだまだいい作品を作られたことでしょうねぇ。
津田幸恵さんは8月1日の時点で週刊新潮に亡くなられたことが載っておりました。お父さんが新潮の取材に答えて、焼けて変わり果てた姿となった娘さんの遺体と対面された様子を語っておられます。
「京アニ35人爆殺犯を死なせてはいけない緊迫と葛藤の集中治療室」という特集記事です。
この記事を読んでると、犯人の青葉真司は犯行前に「響け!ユーフォニアム」の聖地である、宇治橋西詰交差点やJR宇治駅、宇治橋通商店街を訪ね歩いていたそうです。
恨みがあるのか、ファンなんだか意味が分からんが。
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武本さんはこの「響け!ユーフォニアム」の絵コンテ、演出を担当されてました。
7月18日午前10時半に京都アニメーション第一スタジオをガソリンで放火。その歳、自らも火傷を負って入院している青葉容疑者。
新潮にはその青葉容疑者の治療をしている医師の話が書かれております。
青葉容疑者は意識を取り戻してはいますが、火傷の深さが酷く、皮下組織まで傷害を負い、体の表面積の10%以上にやけどを負っております。現在は大阪の病院に転院している青葉容疑者ですが、火傷した部分の皮下組織が死んでしまっていて、細菌が繁殖するから、皮膚を移植する手術をしないといけない。この状態だと感染症で命を落とす可能性もある。
多分、こんな35人も殺した極悪犯は死んだ方がいいとは思ってる人多いと思いますが、罪を償わず、真相も明かさずに死んでしまうことは世間が許さないだろうと。
この記事にも書かれてますが、ブラックジャックという漫画で父親を殺した後に自殺を図るがブラックジャックが手術で命を助ける。けど、その青年は死刑になってしまう。ブラックジャックは殺すためにその青年を助けたということになっている。
今、青葉容疑者の治療をしている医師の方々も同じです。きっと、青葉容疑者は精神に異常でも認められない限りは死刑になる可能性が高い。殺すために命を助けないといけないという状況はお医者さんとしては辛いだろうなと。
総合南東北病院外科医長の中山祐次郎先生はウェッブメディアに「京アニ放火事件の容疑者を治療するということ 葛藤と苦悩」という記事を書かれたそうだ。
やっぱり、お医者さんも人間「なぜ、私はこの人を助けなければならないのか」「悪いことをした人になぜ尽くさなければいけないのか?」という気持ちになるそうだ。
遺族の方としては楽に死なせたくないと思うでしょうね。ご遺体の中には焼けてしまって、性別の判別も難しい状態になっているというお話ですし。
復讐ってのは良くないのは分からないけども、何も明かさないまま犯人に死んでいかれてたまるかって気持ちは分かるかなぁ。