第二次世界大戦の初期、ドイツがポーランドに侵攻したことで、特に自分たちが被害を受けた訳じゃないのにドイツに宣戦布告をしてしまったイギリスとフランス。
軍事力は圧倒的にドイツが強く、しかもドイツはソ連と結んだために更にイギリス、フランス連合軍は劣勢となる。
フランスはあっという間にドイツに占領され、40万と言われたイギリス軍とフランス軍はダンケルクというドバー海峡を臨む町に追い詰められる。すぐ近くまでドイツ軍が迫っており、イギリス・フランス連合軍は絶滅であった。
という説明は映画ではあまりありません。
ともかくたくさんの兵士が海辺の砂浜に集まって、なんとか船に乗ってイギリスに逃げようとしています。
が、船が足りない。
空からはドイツ軍の爆撃が集まっている兵士を襲う。イギリス空軍は数機の戦闘機、スピットファイアーが飛んでいるだけ。
イギリス兵は乗った船が魚雷で撃沈され、また乗った船が空爆でやられるその繰り返し。
一方、イギリスからは民間の舟がイギリス兵を救おうとたくさんやってくる。
その中の一隻、親子三人が操る遊覧船もダンケルクに向けてやってくる。途中、沈みかけの船で助けを待っていた兵士を助ける。
兵士に船長がダンケルクに行くと言ったら、イギリスに引き返せと言う。
でも、船長はチャーチル(イギリス首相)の呼びかけに応じてイギリス兵を助けに行くので引き返す気はない。
すると兵士は暴れ出し、息子の一人が大けがをする。
それでも、船長はダンケルクに向かう。
スピットファイアーはドイツのメッサーシュミットを次々と撃墜するが、3機いた内に2機は撃ち落され、残った一機も燃料計が壊れていて残りの燃料が分からない。いつ落ちるか分からない不安のまま戦い続ける。
この映画、状況の説明をしないのは状況を分からなくすることによって、イギリスに帰れるかどうかわからないと言う兵士たちの不安を観客にも共有してもらおうということらしい。
うーん、なんというか、不安と言われても、歴史を知ってるものが見たら、ただ訳が分からないようにしか見えないんだけどね。オチは分かってるから。
オチが分かってるけど、どうなるんだろうとかわくわくするところが欲しいかなぁと